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【授業レポート】令和7年度介護実習報告会を全校授業として開催しました

2025年12月19日

【授業レポート】授業の様子をお知らせします♪

 

令和7年12月11日・12日に、全校で「介護実習報告会」(高橋多恵子講師)を行いました。

 

今回は、全校で共有しながら学ぶ機会として企画し、2年生が介護実習で実践した介護過程の展開事例を検討する体験を目的として、事例検討会の要素も交えた報告会として運営しました。

また、会場の収容人数と感染症対策の視点も踏まえて、広い場所を確保すべく四街道市立旭公民館を会場に、各領域の講師や実習施設の施設長、実習指導者、実習担当者にも参加していただき、広い視点でのフィードバックを受けられる報告会として展開しました。

 

さらには、介護に関する知識や技術だけにとらわれず、就職してからのビジネススキル、コミュニケーション技術についても体験的に学習できる環境も設定し、資料作成やプレゼンテーション、的を射た質疑応答、根拠ある情報提示ができるように、報告会前の1週間は、集中演習として報告会準備にも力を注ぎました。

 

報告会当日、
二年生から介護実習Ⅱで実践した介護過程の事例について要点を絞って発表し、今後更なる介護過程を展開するために自分が持ち合わせない視点を得るための意見交換、事例検討を行いました。
実践値だけでもなく、感覚知だけでもない、知識と技術を統合して介護過程をどのようにとらえ、どのように利用者の生活を利用者と共に創り上げていくかに対して正面から向き合うことができたように思えます。

一年生は、地域福祉理解を中心にした見学・体験実習から得た気付きについて、グループ発表しました。
人々の「ふ」だんの「く」らしの「し」あわせを創る難しさや、個人の価値観と資格者としての価値観をどのように調整していく大変さ、資格者としてのコミュニケーション実践など、これまでの人生では見えなかった社会の状況を体感できたようです。

 

介護福祉士の専門性ともいわれる「介護過程」は無形であり、対象者が望む生活を実現するために取り組むための科学的「思考」と「実践」のプロセスのことでです。

物事の見方や考え方、受け止め方そのものが技術であり、介護実践の根拠となるものですから、早々簡単に身に付くことではありません。

 

本校ではこれからも、日常の経験を通して専門的な思考の持ち方を学び、座学と演習、実習教育を連結させながら、広く対応できる資格者の養成になるように工夫を重ねていきます。

今すぐにできないことがたくさんあるからこそ、一つひとつを丁寧に、ゆっくり、確実に経験し、これからの職業生活のベースになる物事の見方を身に着けて行って欲しいと思っています。

 

二年生は、これをもって450時間全ての介護実習を終えました。

次は、国家試験と就職活動に追われる日々です。

 

学生と共に全校で前進していけると良いなと思いながら、介護実習報告会のご報告としたします!

 

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※実習報告会に参加した講師(介護福祉士、看護師、日本語指導担当教員、ビジネス教養担当教員)

※お越しいただいた実習指導者等(7法人12名)

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